先日お伝えしていた台風15号「ファクサイ」が関東に接近しており、今晩から明日9日の朝にかけて直撃すると予測されます。
それに伴い、東海道新幹線の列車が午後3時以降から順次運休するなど、様々な影響が出ています。
今回は列車の運休情報や切符の払い戻しの情報をはじめ、今回の台風15号による予測される今後の影響についてまとめました。
東海道新幹線の運休
15号の関東接近に伴い、東海道新幹線は9月8日、下りは午後3時以降、上りは午後4時以降、順次運転を取りやめるとJR東海が発表しました。
本日9月8日の最終列車
予定されている最終列車の時間は以下の通りです。
下りの最終列車(東京発)
ひかり - ひかり527号(東京 午後6時33分発、新大阪 午後9時26分着)
こだま - こだま679号(東京 午後6時26分発、名古屋 午後9時9分着)
- こだま803号(東京 午後6時37分発、三島 午後7時28分着)
のぞみ - のぞみ273号(東京駅19:00発、新大阪駅21:33着)
※のぞみ273号は普通車全車自由席で運転する計画です。
上りの最終列車(大阪発東京行き)
ひかり - ひかり474号(新大阪駅 15:43発、東京駅 18:40着)
こだま - こだま666号(新大阪駅 14:50発、東京駅 18:47着)
※以降の「こだま」は名古屋まで運転する計画です。
のぞみ - のぞみ272号(新大阪駅 16:40発、東京駅 19:13着)
※のぞみ272号は普通車全車自由席で運転する計画
※名古屋ゆきの最終「のぞみ」は所定通り運転する計画
といった感じになっています。
もう上り下りの両方で最終列車が出ていますね。
また、今後の台風の進路によっては、更なる運休や大幅な遅延、急きょの行き先変更が発生する可能性があるとのこと。
明日9月9日(月)の運転
「台風の進路次第で、明日も始発から一部の列車に運休・遅れ・行き先変更が発生する可能性がある」とのこと。
切符の払い戻しはできる?
JR東海のホームページによると、今回の台風15号による予定を見合わせた場合、手数料なしで切符の払い戻しができるとのことです。
なので、そのあたりは少し安心ですね。
詳しい払い戻しの方法は以下をご覧ください。
東海道新幹線及び在来線(静岡地区)において、台風15号の影響によりご旅行を見合わせる場合、無手数料できっぷの払いもどしをいたしますので、あらかじめ(指定券をお持ちのお客さまは、乗車予定列車の発車時刻までに)、お近くのJRの駅窓口までお申し出ください。
エクスプレス予約、スマートEXの会員さまは、改札入場前(又はきっぷのお受取前)であれば、対象区間を含む予約の場合、会員さまご自身の操作で手数料を頂戴せずに払いもどしが可能です。また、お受取後のきっぷはJR東海又はJR西日本の駅窓口で払いもどします。詳しくは、エクスプレス予約又はスマートEXの予約サイトにログイン後、メニュー画面上部にある緊急のご案内をご確認ください。(JR東海より引用)
台風15号のその他の影響
今回の台風15号は非常に強い勢力であるため、電車の運休以外にも様々な影響が予測されます。
台風の勢力
台風15号
強さ:強い
方向・速さ:北西 30km/h (※35km/h)
中心気圧:960hPa (※1002hPa)
最大風速:40km/s (※18km/s)
最大瞬間風速:60km/s (※25km/s)
※は9月6日の台風15号の勢力
今回の台風15号は二日前より勢力が大幅に増していることがわかります。
台風は一般的に「中心気圧」が低いほど「勢力の強い台風」とされており、今回の台風15号の中心気圧960hPaは1951年に計測開始して以降、稀に見る強さであります。
実際、1951年以降関東に上陸した台風のうち中心気圧が970hPa以下のものは4例しかなく、今回の台風15号はスケールは小さいものの関東に直撃すれば記録的に強い勢力での関東直撃になるといいます。
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以下が過去の関東に上陸した勢力の強い台風
1958年 台風21号 960hPa(神奈川県三浦半島)
1958年 台風22号 965hPa(神奈川県三浦半島)
1981年 台風15号 965PhPa(千葉県館山市付近)
2002年 台風21号 960hPa(神奈川県川崎市付近)
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1958年は台風2つ連続で970hPaを上回る勢力だったのですね。。。
土砂災害や河川の増水に注意
この強い勢力の台風15号は、今晩にかけて関東に直撃する予報で、
雨のピークと予想される深夜では1時間に50㎜以上の非常に激しい雨が降ることが予測され提ています。
さらに、総雨量は平野部で200㎜、山沿いで300㎜に達するとされ、大規模な道路の冠水や河川の増水、土砂災害には厳重な注意が必要です。
停電や高波にも注意
また、風も非常に強いため、飛来物や停電にも十分注意し備えておく必要があります。
東京でも、最大瞬間風速35km/hの暴風が吹くことが予測されており、十分な注意が必要であります。(風速35km/hは大きな木が倒れてしまうほどの暴風です。)
さらに、海岸付近では、台風の接近時の高波や高潮にも警戒が必要とのこと。
日本海側の猛暑に注意
今回の台風15号の影響によって、暖かく湿った空気が流れ込んでおり、北陸などの日本海側で気温がグンッと上昇する現象(フェーン現象)が見られています。
本日8日の新潟県胎内市では38度を記録しており、他の地域でも35度越えの猛暑日となりました。
また、明日9日にかけても関東から近畿にかけて気温が35度以上になる猛暑日が予測されているので、熱中症対策が必要となります。
今後影響の予想
今回の台風15号は勢力が非常に強いもののスケールが小さいため、大荒れの時間は6時間程度だと予想されています。
また、東京都心でのピークは日曜日夜遅くから月曜日の明け方にかけてと予測されています。
したがって、月曜日朝の通勤通学の時間には大荒れのピークは越えるものと思われますが、それまでの暴風や大雨の影響で、交通機関に大きな影響が残っている可能性があります。
なので、今後の台風15号の交通機関などへの影響をしっかりと確認しておく必要があります。
まとめ
今回は、関東に接近している台風15号の影響についての情報をお伝えしました。
9月6日に今回の台風15号についてお知らせした時よりもかなり勢力が強まっており、豪雨や暴風への十分な警戒が必要であります。
今後も台風15号の情報や行方に注意し、しっかりと対策いきましょう。
ご覧いただき有難うございました。